fc2ブログ

生きてます……

お久しぶりですこんにちは……
思いの外元気に生きてます……拍手にて暖かいお言葉、本当にありがとうございます(土下座
いつまでも待ってくださると言ってくださってありがとうございます。
ふがいない管理人で申し訳ございません。

はいえっと、別ジャンルにガッツリはまってしまいまして、挙げ句支部に入り浸っております……


もうそろそろこっちのやつを全部支部に移行して、このblogをきれいにしようかなぁって考えてます。

多分そっちの方がまだ生産するかもと思いまして。

自分勝手で申し訳ありません
スポンサーサイト



諸注意

此方、某マンガ雑誌にて連載中の「絶対可憐チノレドレン」の二次創作ブログサイトとなっております。


 原作を最近まともに読んでいない管理人の上、
 主任がノーマルなのにバベルでなくてパンドラに居て、何だか少佐といい雰囲気醸し出していて、若干擦れ気味だったりするような、原作総無視のパロサイトなのでその時点で嫌だなと思った方は速やかに回れ右していただけると大変有り難いです。

 それでも良いよと言う方はどうぞお楽しみいただけると幸いです。

 作者様及び出版社様、製作会社様とは何の関わり合いも御座いませんので、密告棟などしないでいただけると有り難いです。




 柩


生きてます

ただいろいろ時間がなくて更新お休みに成ってますがごめんなさい。

ちょくちょく続き書き進めてますが、時間が……。


拍手は近いうちに返事したいと思います。

14 序


 その教室は、一種独特の興奮と緊張感に包まれていた。席に座る人間は皆一様に息を殺し黒板を埋め尽くす白い文字を追いかけていた。
 その目には羨望と感嘆、驚愕と猜疑。さまざまな感情が入り混じり正直Lv.6のサイコメトラーである賢木はその場に渦巻くそれに身を置いているのが酷くつらかった。
 小さな音を立てて白いチョークが磨り減り、黒板に言葉が書き足されていく。医学を専攻している自分にはあまりに理解不能の単語の羅列だが、それでも彼の能力のお陰が大抵の事が理解できた。
 世紀の問題と称された数式の一つがいまこの大学に在籍している男の手により永い謎から紐解かれようとしている。数学者であるならば誰もが一度はあこがれるであろう世紀の発見と発表。そして、無数の目の集まる中逃げ出したいプレッシャーとともに注目される快感。
 こちらに向けている背中は背後をうかがうことなく自身に満ち溢れ、手は澱みなく動いていく。

「これが、私の発表は終わりになります」

 男がチョークを受け皿に置き、白く変色した指先を払いながらわずかに興奮を残した声で宣言した。
 教室内はシンと静まり返った後俄かに騒がしくなり、教授、生徒かかわりなくノートを広げ今しがた発表されたばかりの数式をその罫線だけが印刷されている真新しいページに写し書きしていく。
 賢木は騒然とする教室内を見回し、友人の姿を探す。
 どうにもあの数式に違和感を感じるのだが、いかんせん専門知識のない自分にはどこがどうと説明ができない。それならと最近知り合ったまだ少年といって違いない少年の姿を探す。
 自分よりも二歳年下ではあるが、有しているその頭脳は賢木のはるか彼方。
 何せ小学五年の自由研究でフェルマーの最終定理の新しい解を発見してしまうくらい出鱈目な頭の持ち主なのだ。自分が解らなくとも彼が詳しく解説してくれたら多分この違和感にも答えが出ることだろう。
 しかし、見渡してみれど彼の姿がない。
 この難解な数式の解の発表をかの少年が見に来ていないわけはないと思っていたのだがどうやら見当が外れたらしい。賢木は未だに騒がしい教室から抜け友人を探すように廊下を歩く。
 と、正面から見知った顔が現れ、ちょうどそちらも賢木に気づき笑顔とともに片手を挙げた。

"Hi,Sakaki!Don't you know Minamoto?"
"I don't know. I'm looking for it, too. Why is it?"
"I'd like to hear Minamoto's opinion.So I'm looking for it from just now, but it isn't found."
"Me, too. If it's found, is it told?"
"Yes, I prefer and ask."

じゃぁ、と片手を挙げたまま去っていく友人に手を上げて返す。教室からだいぶ離れた廊下は幾分かの静寂を取り戻しはしたが、それでもやはり喧騒と興奮は伝染病のように伝ってきている。
 大学全体が浮き足立っているかのように落ち着きがない。賢木は小さくため息をつくと小さく目を閉じ抑えていた能力を開放させる。
 意識を敷地内まで広げ友人の気配を拾い上げる。

「えらく遠くに居やがるな……」

 自分が想像していたよりも距離を置いてその存在はいた。

13幕間

たった一人の人間が増えて減っただけで、作動音だけの静寂がひどく懐かしく感じた。皆本は橙に発光しているその円柱の水槽を眺めながらひっそりと息を吐いた。

”相手が単純な子供で助かりました”
「一瞬ヒヤッとしたよ」
”可能性の推移の見通しとセキュリティーの甘さが今回の要因かと”
「そうだな。ここには僕と兵部以外は誰も来ないという考えの甘さだね。それに今回はシステムの誤作動っていうイレギュラーが起こったし……」
”それに関しては大変申し訳ありません”
 水槽の中には時折水泡が浮かび、橙の水がゆらゆらと揺れている。
 機械的な要素を含んだ男声が響く。

「君が謝る必要はないよ。システム……いや、君の能力は今実験段階だからね。どう作用するかも解らない物だったし。こうなることを予測していなかった僕も悪い」
”しかし、今回の誤作動である程度この能力の範囲および使い方を大体理解できました”
「そうか、よかった。でも、彼女がここを見つけたときにはヒヤッとしたよ。ここは兵部さえ知らないところだしね」
”パスワードの変更を勧めます”
「そうするよ。いや、タッチパネル式のものは破棄しよう。今後使用するのは音声認識と虹彩認識システムのみそちらのほうが幾分機密性が高くなる」
”了解しました。システムのほうにはパネル機能の遮断を通達しておきます”
「助かるよ」

 薄暗い中でもうっすらと輝く蛍光灯の光を反射し水槽のガラスが白く瞬く。
 皆本の科学者としての視線が水柱の中に注がれる。
 一際大きな水泡の音が室内に響く。その瞬間である。 

「だいぶ成長してきたね。でも、まだだ。時間がまだだ」

 長い髪がゆらりと水槽の中で揺れ、現れたそれは澪が見たといっていた男性体だった。









―――――――――
長い間文章を書いていなかったせいか、文体の構成やら、複線の書き方とかがあまり理解できない。
解らない。
次からは少し時間が飛びます。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード